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今やスッカリ市民権を得、、必需品と言っても過言ではなくなったETC車載器。おそらく、お車を所有されている方の大半が既に取り付けてらっしゃるのではないでしょうか。 そんなETC車載器も、よくよく見渡してみると各メーカーから数種の機種が販売されています。「分離型」「一体型」「音声案内」「ブザータイプ」など、それぞれ少しづつ異なっているみたい。一体何が違うのか、違ってたらどうなのか、結局何を選べばいいのか…。 既にガッチリ使いこなされているユーザー様には今更 な話ですが(^^;)、これからETC車載器を購入しようとご検討中の方、使っちゃいるけどよくわからないまま勢いで購入された方、折角ですからここらでETC車載器の基本を押さえちゃいましょう! |
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![]() アンテナ分離型 ![]() アンテナ一体型 |
ETC車載器を細分化するにあたり、まず大きなな線引きとして「アンテナ分離型」か「アンテナ一体型」か の違いがあります。 読んで字のごとく…ですが、「アンテナ分離型」は、高速道路上のETCゲートと電波の送受信をおこなうアンテナが、車載器本体と分かれて別体となっているモノ、「アンテナ一体型」はアンテナが車載器本体に組み込まれているモノです。 で、使用上における両者の違いはどこにあるかと言いますと、実はETC車載器をお車に取り付ける際に大きな差があるのです。 一般的に「アンテナ一体型」のETC車載器は、ダッシュボード上に設置します。「アンテナ分離型」は、アンテナ部分のみをフロントガラス上部(ルームミラー裏あたり)に貼付し、車載器本体は運転席の足元やグローブボックス近辺など比較的目立たない箇所に設置します。 つまり、「アンテナ一体型」はダッシュボード上にドドンとその姿を晒しているのに対し、「アンテナ分離型」はパッと見、車内にその姿が目立ちません。 できるだけ車内はスッキリさせておきたい派な方は「アンテナ分離型」がオススメです。一方の「アンテナ一体型」も、分離型と比べると取付けが楽だったり、ETCカードの出し入れがし易いといったメリットがあります。一昔前ですと、「アンテナ分離型」よりも「アンテナ一体型」の方が価格が安い傾向にあったので、費用面で「アンテナ一体型」を選ばれる方も多かったのですが、昨今は「アンテナ分離型」と「アンテナ一体型」の価格差も小さくなっており、機種によっては「アンテナ分離型」の方が安い場合も出てきました。 ですので、今のETC市場の主流は「アンテナ分離型」になっています。 |
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次に気づくスペックの違いとしては、「音声案内タイプ」か「ブザータイプ」か といったところでしょうか。 これもそのまんまではありますが、ETC車載器が喋るか喋らないか…の差です。 カード挿入時の確認、ETCゲート通過時の案内、通行料金の読み上げなどなど、音声で都度教えてくれるのが「音声案内タイプ」、「ピッ」や「プー」などのブザー音で通知するのが「ブザータイプ」です。 もちろん「ブザータイプ」は通行料金の読み上げなどはありませんので、通知される情報は機械状態が「正常 か エラーか」くらいです(^^;) ただ、「ブザータイプ」は「音声案内タイプ」に比べ価格が安いので、『とにかく安く』『イチイチ音声案内なんか要らない』といった割り切り型の方にはオススメです。とはいうものの、現状では「アンテナ分離型」「アンテナ一体型」問わず「音声案内タイプ」がほとんどです。 |
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上記2点の大きな違いのほか、機種によっては独自の特長を持っていたりもします。 |
■パナソニックのアンテナ分離型 大部分の「アンテナ分離型」車載器が、車載器本体にスピーカーを搭載しているのに対し、パナソニックの「アンテナ分離型」車載器は、アンテナユニットにスピーカーを搭載しています。 前出の通り、基本的に「アンテナ分離型」の車載器本体は、足元やボックス内など目につきにくい箇所に設置することが多く、走行中の車内ノイズレベルによっては、案内音声が耳に届きにくいといった場面が考えられるのですが、このアンテナユニット搭載タイプですと、フロントガラス上部からダイレクトに音声が届くので、聞き取り易いといったメリットがあります。 |
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■三菱重工のアンテナ分離型 現行モデルのMOBE-600シリーズ、一世代前のMOBE-550シリーズのアンテナユニットは、アタッチメント無しでフロントガラス・ダッシュボード上、どちらにでもポン付けできる仕様です。 従来、「アンテナ分離型」のアンテナはフロントガラスに貼付するのですが、トラックなどフロントガラスの角度が垂直に近い車両などでは、アンテナをダッシュボード上に設置しないといけない場合もあります。 その際、ダッシュボード上に設置するためのアタッチメント(別売オプション)を別途用意しなければならず、思わぬ出費が発生したりしたわけです。 MOBE-600シリーズ、MOBE-550シリーズならそんな心配もご無用。急なアンテナ設置箇所の変更もオプション無しでOKです。 |
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■三菱電機のアンテナ一体型 「アンテナ一体型」はダッシュボードに設置すると書いたのですが、三菱電機のEP-539BWは、一体型にも拘らず、極限まで小さくした筺体のおかげで、その本体ごとフロントガラス上部に貼付することが可能です。 |
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現在(2011年末)の主流は、アンテナ分離型の音声案内タイプ。 |
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いろんなETC車載器の違いをお伝えしたものの、実は、ETC車載器の絶対的基本性能である『ETCゲートを通過する』事に関しては、メーカー・機種・タイプ問わず、違いはありません。 A社のETC車載器は性能がいいから、他社製品より10m手前でゲートが開く…やら、B社のETC車載器は他社製品より高価な分、通行料をオマケしてくれる…などといったことは無いわけです。 あとは、設置後の車内の見栄え・デザイン、音声案内などの付加価値(機能)、そして肝心要の価格、が、判断材料となりますが、これらも各メーカー、各商品で大きく違いがあるわけではありません。 以上を踏まえて、当店主観的にお勧めいたしますならば…、 アンテナ分離型音声案内タイプの三菱重工 MOBE-550シリーズ。MOBE-600シリーズの前モデルになります。デザインは個性的というよりも、普通に普通っぽいなじみやすさ。機能は現行と比べて何ら遜色ありません。価格はアンテナ分離型音声案内タイプとしては最安値帯に位置するかと思います。電源もACCとアースの2系統なので作業性も○。コストパフォーマンスの良い、普通に普通のアンテナ分離型音声案内タイプという感じでしょうか。 そして、敢えてもう一つあげるなら…三菱電機 EP-539BW。アンテナ一体型音声案内タイプの現行モデルとなります。この商品は、フロントガラス上部に貼付するタイプです。一体型=ダッシュボードに置くと言う固定概念から逸脱した異端児で、「・・・邪魔やん・・・」と一蹴されそうですが、丁度バックミラー裏ぐらいに位置するため、ほとんど気にはならない良くできた子です。何人かのお客さんも「思ってたよりいいわ」と言う好反応…なのですが、実際は双子の兄のEP-539BD(ダッシュボード上に設置するタイプ)の方がよく売れてます…。不憫な…。 |