音質向上。それはゴールのないマラソンの如く。誰でも気軽に始めることが出来るが、その道のりは果てしなく、深間に嵌まると後戻りできない…。なーんて、ダークなものではございません(^^;) もちろん、凝り出せば際限なく突き進めてしまう世界でもありますが、スピーカーやデッキをチョチョッと純正品と付け替えるだけで、車内の音環境はグッと良くなります。多分、今まで純正品でしか音楽などを聴いていなかった方ならその音の違いに「おっ♪」と思わず小躍りしたくなること必至w ぜひトライしてみてくださいね。
そんなカーオーディオの世界ですが、その範囲の広さから初めての方だと「何から始めたらいいのか」「何をどうしたらいいのか」、チンプンカンプンな部分もあるのではないかと。このページではそういったカーオーディオ初心者の方のサポートが出来れば と考えています。少しづつですが内容も充実させていきたいと思いますm(_ _)m

いわゆる増幅器ですね。ここで言うアンプは、メインユニットに内蔵されているモノではなく、外付け品のことをいいます。外付けのパワーアンプを追加してやることで、より高音質で安定した音を大音量で出すことができるのです。少ない良い音で音楽を楽しむには、出力の大きいパワーアンプが必要なのですね。アンプには主に2ch・4chのものがあります。2チャンネルのパワーアンプは、左右1組のステレオ再生用として使用。2チャンネルアンプを2台、1つのボディにしたものが4チャンネルアンプです。

低音域を担うスピーカーです。車では、ロードノイズなどによって低音域が聴こえにくくなり重 量感のない音に成りがちですが、そのかき消された低域音を取り戻すために設置するわけ です。アンプ内蔵のパワードサブウーファーが一般的でしょうか。ちなみに、サブウーファー のサブは、「下位」「補」をあらわすもので、メインのスピーカーよりも下の(低い)帯域の音を 再生すること、メインのスピーカーに足りない低音を補うといった意味があります。 サブウーファーの特性として、メインスピーカーが2台(ステレオ)再生の場合でも、サブウーファーは1台ですますことが多いです。その理由には諸説あるようですが、概ね、

サブウーファーの担う低音域は、人間の聴覚では音の発生源の方向を捉える事が難しいため、1台でも聴覚上の違和感がそれほどナイ。
低音は、相互干渉における悪影響が大きいため、2台以上設置の場合、セッティングによっては低音を打ち消しあう可能性がある。
サブウーファーは低音再生という目的上、大型である方が望ましい。よって、1台にまとめた方が容量の小さなサブウーファーを2台設置するよりも、低音再生能力に優れる場合が多い。
上記のように大型であることが望ましいので、複数台の設置はクルマによっては困難。

といったところでしょうか。

ソース(ラジオやCD、MDなど)の選択、ボリュームコントロールなどをおこなう、いわゆるデッキ。「1DIN」 や「2DIN」といった規格サイズがあり、各メーカーさんから多種多様な機種が毎年のように発売されています。大抵はアンプ内蔵で、ユニット+スピーカーがあれば最低限のオーディオ環境は整います。ユニットのチョイスは、価格、性能、デザインなど広範囲にわたって色々な機種が存在しますので、好み・予算である程度絞り込まないと、なかなか決められないかも です(^^;) また最近では、iPhone(iPod)対応のユニットも増えており、今後の主流となるかもしれません。

オーディオまわりのカスタムで、交換前後の違いをしっかり体感できるのがスピーカーではないでしょうか。スピーカーには色々な種類がありますが、ドア内張りに収まるメインスピーカー(フロントスピーカー)には大きく分けて「コアキシャルスピーカー」と「セパレートスピーカー」の2種類があります。ようは中低域担当スピーカーと高域担当スピーカーが一体(コアキシャル)となっているか分離(セパレート)となっているかの違いです。それぞれ一長一短がありますが、自由度の高さならセパレート、取付けを簡単に済ますならコアキシャルといった選択方法になるかと。そのほか、センタースピーカー、サブウーファーなどもあり、構築するオーディオ環境によって付加していきます。また、一口にスピーカーと言っても、その種類・グレードはピンキリで、数千円のものから十ン万円といったものまで、多種多様です(^^;) このあたりの選択はもう個人個人の好み・お財布事情などにより異なってくるわけですが、低価格の社外品スピーカーであっても、純正スピーカーとは違いが結構出ますので、初めてスピーカーを交換する! てな場合にはあまり高価な機材に拘ることもないかと思います。

ドア内部のホール(空洞)を制振材などで塞いだり、スピーカーにインナーバッフルを取り付けたりして、ドア内部空間への音の逃げや振動によるノイズを軽減し、音質向上をはかること。ただ、絶対的な着地点というのは特にないので、機材同様、凝り出すとエンドレスで深間に陥る恐ろしい世界です(笑)

スピーカー取り付け時、スピーカーとドア外張りの間にカマす板。色々な材質のものがありますが、コストパフォーマンス的にもよく目にするのはMDF合板と呼ばれるものでしょうか。他に桜合板やアルミニウムなどもあります。インナーバッフルの目的は、取付剛性を高め、音質改善(音質向上)することにあります。高密度・高剛性の素材でできているので、スピーカーから伝わる振動をボディーに伝わり難くすることができます。今では各メーカーさんから車種別のインナーバッフルが各種販売されていますので、その取付け作業はかなり簡潔化されています。DIYの入門としてもオススメではないでしょうか。なお、DIY好きな方の中には、インナーバッフル自体を木材加工などで一から作成されることもしばしば(^^;) 感服いたします。